【椎間板ヘルニアによる腰痛】埼玉県坂戸市・55歳・女性・自営業
腰椎椎間板ヘルニアと診断された患者さんから感想をいただきました。
症状は、左腰~おしり~太ももの裏側~ふくらはぎまで左側の痛みとしびれが強く、最初の来院時は痛みで歩行も大変で、痛くて気をつけの姿勢が取れないので、常に前かがみにならないと生活できない状態でかばいながら生活していました。
痛みで仰向けとうつ伏せで寝られないため、施術は横向きで行いました。
夜も寝返りができないのでとても辛かったと思います。
○職業 自営業
○年齢 55歳
○女性
○お住まい 埼玉県坂戸市
○どんな症状で来院されましたか?
ヘルニア 腰痛 足の痛み
前かがみになってしまう、歩行しづらい
○症状の経緯
1年半以上前にヘルニアが再発して3ヶ月位立つことも
歩くことも苦痛でした。
○来院して施術を受けた感想を教えてください。
通院して半年程で歩行が段々楽になり、寝返りが出来るようになった。
3ヶ月位で痛みは大分とれて、座る事は全く問題ない程度に改善されました。
痛む場所等、言わなくても触れただけで分かるのは流石にびっくりしました。
一時は大学病院で専門医に手術を進められる程、ひどい症状でしたが、
リスクの高い手術を受けなくてもここまで改善されたことに感謝しています。
来院までに合計3か所の病院に行きMRIを撮影してヘルニアの診断を受けて手術をすすめられていましたが、手術以外の方法で治したいという事で当オフィスに来院されました。
これまでも病院では投薬を受けていて一般的に処方される薬は一通り試されていたようで、最終的に当オフィスの来院時には「ジソペイン」「オパルモン」「チザニジン」の3種類の薬を服用されていましたが、痛みに変化はありませんでした。
実際にMRIの画像を見せていただきました。
赤く囲んだ場所がヘルニアが起きている場所です。
明らかに椎間板が飛び出しているのがわかるので、ヘルニアがあるという事は患者さん自身も理解されたと思いますし、
病院の先生から
「これが神経を圧迫しているから痛みとしびれが出ています」
と説明されれば、納得してしまいますよね。
しかし、実際の症状や患者さんの話を聞いていくと、色々と辻褄が合わないことがあることに気がつきます。
例えば、
もしヘルニアによる神経の圧迫で痛みが起きているなら、ヘルニアが引っ込まない限りは同じ痛みが24時間変わらず続くはずです。
でも実際は、
姿勢や、時間帯や動作や日によっても痛みの程度が変わるという事がありました。
もし痛みに変化があるとしたら、ヘルニアが引っ込んで神経の圧迫が取れたという事になりますが、姿勢や時間帯や動作や日によって出たり引っ込んだりするものではありません。
それは最近の腰痛の研究でも以下の情報が明らかになっています。
ヘルニアがあっても症状が出ない場合も多い。
椎間板ヘルニアは腰痛の原因の3%程度である。最近の研究では、成人では椎間板ヘルニアを持っている人のほうが、持っていない人より多いと考えられています。ところが、椎間板ヘルニアで腰痛を起こしている人はごく一部です。つまり、椎間板ヘルニアがあるだけでは症状は起こらないのです。
日本腰痛学会理事長・紺野愼一教授
NHK健康チャンネル 「椎間板ヘルニアとは?原因、症状や自然治癒について」
●現状では約8割で画像検査をするが、痛むからといって、画像で原因が分かることは実は多くない。
●単に加齢で起きている骨や神経の変化を画像で患者に示して「だから状態が悪いんだ」と思い込ませるのは逆効果だ。
●慢性腰痛では、深刻に考えすぎて安静にするよりも、体を動かしたほうが症状が軽くなる可能性が高い。
日本整形外科学会・日本腰痛学会診療ガイドライン(指針)策定委員会 福島県立医大・矢吹省司教授(整形外科)
日本経済新聞 「腰痛にストレス関与 安静、有効と限らず」
こうした発表や研究からも、
「ヘルニアがあるから痛い」
と簡単に考えてしまう事によって、本来治るはずの症状が治らなかったり、痛みが続くことで更にその他の症状を作ることもあります。
それは、ヘルニアという診断名だけでなく、脊柱管狭窄症や変形性関節症と言われるものも同じです。
今の痛みの正体が何なのかを正しく知ることは、症状改善には必ず必要なことです。
当オフィスではそうした考えに基づいて痛みの正体を明らかにし、それに沿った施術を行う事で症状改善のお手伝いをしています。
今回の患者さんも、その痛みの正体に気付くことによって手術が必要と言われたヘルニアでも痛みを改善することができました。
逆に言うと、痛みの正体に気付かずに「ヘルニアがあるから痛い」と思っているままであったら、ずっと薬を飲み続けて痛みを抱えてたかもしれません。
このページをご覧のあなたやあなたの周りにも、同じようなヘルニアと言われた症状で悩んでいる方がいたら、本当のその痛みの出所がヘルニアなのかをもう一度考えることで、症状が回復するきっかけになるかもしれません。
もしご自身で判断ができない場合はお気軽にご相談ください。
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