「股関節痛(30代男性)ー2」
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まだ股関節屈曲時の痛みが残っているので、他に隠れている緊張パターンがないかを検査していくと、仕事の人間関係に関してのストレスが隠れていた。
仕事場の同僚に関係しているパターンだったが、これも深く検査をしていくと最終的には自分自身に対する感情が影響していたので、これを影響しないイメージで切り替えると痛みもだいぶ軽減された様子。
その後しばらく調子が良かったそうですが、先日久しぶりに来院されました。
やはり股関節屈曲時の痛みと、右足関節から股関節まで筋肉が緊張していて動きが悪いとの主訴。
筋力検査にて症状に関連する筋肉の緊張を診ていくと右中臀筋と股関節屈筋群に筋力の弱化が見られた。
アクティベータにてハード面の治療を行った後、症状を確認すると筋力は戻っていたが屈曲時の痛みはまだ残っている状態。
ここからPCRTで痛みの原因になっているストレスを検査していくと、趣味に関する身体の姿勢で緊張していることがわかった。
さらにその姿勢に関する感情的なストレスを探っていくと、「不信」→「軽蔑」→「劣等」というキーワードが影響していた。
それに関して思い当たることはないか質問していくと、数日前にその姿勢をした時に以前と違う感覚で思うようにできなかったということが出てきた。
キーワードは自分自身に対する感情で、自分の中の理想の状態と上手くできない現実の自分とのギャップに対してストレスを感じていていることがわかった。
それらを認識してもらい治療を行うと下肢の緊張反応も取れ痛みも改善された。
仕事や家庭でのストレスで悩んでいる方は多いと思いますが、潜在的にはその原因は相手や状況に対してではなく自分自身が影響している場合もあるのではないでしょうか?
ある人が嫌いということよりも、ある人が嫌いと思っている自分自身にストレスを感じていたり。
嫌な出来事そのものにストレスを感じているのではなく、嫌だと思っている自分にストレスを感じていたり。
特に自分の力では変えられない問題の場合、自分が思う理想と現実のギャップや、自分自身の中で決めたルールや価値観などからその現実が逸脱した場合にストレスを感じるケースがあるようです。
自分を基準に考えるクセがついていると、つい相手や環境にストレスの原因を求めがちになってしまいますが、自分自身の問題に目を向けてあげる余裕や、発想の柔軟さが大事なことかもしれません。
と書いている私自身にもこのクセがあるということに気づかされました。
ご丁寧に自分の事は棚に上げないで、自分の目線で良く見えるところに置いておいた方がいいようですね・・・。
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