「インテル・長友選手の思考」

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昨日の夜、テレビを観ていたらサッカー日本代表でインテル所属の長友佑都選手のインタビューが放送されていました。

最初は何気なく観ていましたが、その考えの深さに思わず観入ってしまいました。

内容は重圧に打ち勝つ秘策ということでした。

世界的に有名な名門クラブに移籍しての2年目。
1年目以上の結果を求められる中で、どうプレッシャーと戦っていくのか。

その為に彼がしたことはメンタル面を安定させることでした。

スポーツにおいてメンタルトレーニングは誰でも行うと思いますが、その方法はどんなものでしょう?

多くの人が考えるのは上手くできた事や、理想の結果やプレーを想像し、良いイメージを持って試合に臨むということだと思います。

そのことによって、緊張を抑えリラックスした状態で良いパフォーマンスを発揮するというものです。

しかし、彼の考えは全く逆のものでした。

試合前に、そこで起こる一番最悪な状況やミスをイメージするというものです。

普通はそんなマイナスなことを考えようものなら、失敗に意識がフォーカスし身体は緊張で萎縮して理想的なプレーなどできないように感じます。

ところが彼はさらにそこからイメージを進め、最悪なミスをした時の事をリアルに意識していました。

そうすることによってどんな効果があるのかというと。

もし実際の試合で同じような状況が起きても、自分は既にもうそのことを経験しているので、焦ることなく次のステップが踏めると言っていました。

脳に事前にそのことが起きたかのように学習させていることによって、その状況がきても慌てることなく落ち着いた対応ができるということです。

結果、そのことによって2年目で更に結果を出さなければいけない重圧のかかる状況でも、失敗を恐れずに果敢に攻める姿勢でプレーすることができたと言っていました。

言われてみればそうだ。
と、思うかもしれませんが、同じ人間ですからプレッシャーを感じないわけはないですし、失敗が頭をよぎることもあるでしょう。

しかし、それをあえて脳に学習させて既に自分の経験として次のステップを考えるという思考を自ら持って準備をしていることに驚きました。

このことはスポーツの場面だけではなく、仕事や日常の中でも当てはまることかもしれません。

仕事で大事なプレゼンがある時、災害にあった時、などすでにそのことを経験していると脳に錯覚させることで焦ることなく冷静な判断ができるでしょうし、落ち着いて行動できると思います。

備えあれば憂いなしとありますが、それは物質的なものだけではなく心の備えも大事ということですね。

長友選手は備えすぎる程に備えているということでした。

さすがトッププロですね。
私も行き当たりばったりはやめて、少しは見習いたいものです・・・(~_~;)

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