「ドクターショッピング」
ドクターショッピングとは、精神的・身体的な問題に対して、医療機関を次々と、あるいは同時に受診すること。
別名「青い鳥症候群」とも言われます。
カイロプラクティックのような代替医療は最終的な選択肢として考えられる方が多いようで、当オフィスにもドクターショッピングの末に辿り着く患者さんが多くいらっしゃいます。
先週から来院されている患者さんが正にその状態でした。
今一番辛い症状は腰痛ですが、8年前から色々な症状が出始め腰痛の他にも自律神経系の症状などあちこちに不調を訴えています。
症状がでると大体の方は最初に保険治療を受けられる病院を受診されます。
腰痛の場合は整形外科や接骨院が多いようです。
しかし、レントゲンやMRIを撮っても身体に異常は見つかりません。
でも症状はあります。
こうなると次は脳の問題を疑い脳外科の受診を勧められます。
しかし、脳にも器質的な異常は見つかりません。
すると、次は精神的な問題が疑われ心療内科や精神科の受診を勧められます。
そこで鬱と診断され、投薬による治療を勧められました。
しかし、本人は鬱ではないと言っています。
そんな状態で最終的に選択したのが代替医療でした。
一般的に整体やカイロ、鍼灸など健康保険の適用にならないものです。
ここでも整体に5年ほど通われていましたが、思うような改善がなく現在、当オフィスに辿り着きました。
昨日で2回治療をしましたが、原因は神経系の誤作動による筋緊張が起こす腰痛でした。
アクティベータ・メソッドでの治療しかしていませんが、帰りは楽になったと喜んで帰られました。
初回の問診でストレスの問題が疑われたので、今後は心身条件反射療法も取り入れていく事になりそうですが、なんとか早く良くなってもらいたいものです。
皆さんの周りにも、もしかしたら長年症状が改善しないで幾つもの医療機関をドクターショッピングしている方がいるかもしれません。
もちろんレントゲンやMRI、血液検査などでしか見つからない疾患もありますし、投薬が必要な場合もありますので、一般の医療機関を受診することも必要な場合もあります。
そのような疾患が疑われる場合は当オフィスから受診を勧める事もあります。
どの治療法を選ぶか、選択するのは患者さん自身ですが、もしそのような悩みで困っている方が近くにいらっしゃったら、こんな治療もあるという事を教えてあげてもらえると助けになるかもしれません。
ドクターショッピングは患者さんにとって何の利益にもなりませんから、少しでも早くご自身に合った治療法に辿り着く手助けができればいいと思います。