「中学1年生(サッカー)のオスグッド・膝の痛み」-(1)

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クラブチームでサッカーをしている中学一年生の男の子が、先月の後半に膝の痛みを訴えて来院されました。

一番痛くて困っているのが右膝内側部の痛みとのこと。

去年の10月頃から痛みが出て、走り出し、ジャンプ、ボールを強く蹴る、階段昇り、の動作で痛みが強くでます。

その他に小学6年生の頃から右脚がオスグッドになり、痛みのピークは過ぎたものの現在も屈曲時に痛みがあります。

来院前は接骨院にてオスグッドと膝内側部の治療を行っていましたが、改善がなく当オフィスをインターネットで見つけて来院されました。

初回の治療時に話を聞いていると、オスグッドや内側部痛の原因に対して骨の隙間が狭くなり擦れて痛いのではないか、「骨の変形」が原因しているのではないか、ということに対しての不安が強くありました。

一般的な医学モデルでは関節の痛みは骨の変形という見方が強いです。
彼もテレビやインターネット、本などからそういった情報を学習していました。

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このようなレントゲン写真をご覧になったことがある方も多いと思います。
確かに骨が擦れていたら痛そうですね。

しかし、実際の痛みの原因は変形ではなく関節周辺の筋肉の緊張が引き起こしていることが多いです。

それを裏付ける理由として、仮に関節を構成している骨に変形があったとしてそれが痛みの原因であれば、走り出し時だけではなく走っている最中も痛みが強いはずですし、ボールを蹴る時も強弱に関係なく痛みが出るはずです。
強く蹴った時だけ骨が変形を起こすなんていうことはありえない話です。

見ため上の構造的な異常と、症状の原因は分けて考えてあげた方が良いですよ。
ということです。

そんな話をしながら説明をして、筋力検査を行うと右下肢の筋力が左に比べて弱くなっていました。

と言っても、筋力が弱いのは筋肉がないからではありません。
誤解しやすいですが、弱いから筋トレで強くすればいいというわけではありません。

筋肉はありますが緊張によって正常にな働きをしていないために、発揮できる力がアンバランスな状態になっているということです。

治療はこの筋肉の緊張が起こしたアンバランスな状態を整え、正常な働きに戻してあげることで関節周辺の筋肉のバランスを整えます。

今回の場合は膝関節と股関節に関係する筋肉の働きに異常があったので、それらのバランスを整えていくように治療を行いました。

長くなってきてしまったので続きはまた後日書きたいと思います。



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