【イップスの治療で球速が上がった】
「前の感覚が戻ってきました!」
「球も速くなっていました!」
昨日来院された患者さんから嬉しい言葉が聞けました(^^)
2カ月前から診ている社会人野球の選手でポジションはピッチャーの方です。
現在、5年目の選手ですが1年目の時にぎっくり腰になってしまい、それから1カ月半後にピッチングを再開したら前のピッチングの感覚が分からなくて、思うようなボールが投げられなくなってしまったとのことでした。
何とか練習で以前の感覚を取り戻そうと、4年間も悩みながら投げていたんですね。
以前のように投げられない、とても歯がゆい思いをしていたと思います。
具体的には、
・リリースが指にかからないで外に抜けてしまう
・上半身と下半身の動きのバランスが悪い
・軸足で蹴る感覚が悪い
・上半身が開いていまう
・腕を振る軌道が安定しない
・打たれたときの感覚を覚えいて、理想のボールが投げられないという不安
などの感覚があり、
それを意識的に修正しようとしてもできなくて悩んでいました。
「以前できていた事ができなくなった」
という、事で言えば
イップスと同じ事が起きていると考えられます。
そこで、治療では脳からの命令を筋肉に伝える神経の働きが悪くなっている所を検査で見つけ、肉体面とメンタル面の両方からアプローチをしていきました。
肉体面からは、
「アクティベータメソッド」
写真クリックで治療法のページにリンクします
↓
メンタル面では、
「心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)」
写真クリックで治療法のページにリンクします
↓
で検査をして治療を行います。
検査をすると、
肉体面でも多くの神経系の誤作動が起きていて、
メンタル面でも、
「警戒心」という感情や
運動を意識的にコントロールしようとしていた事が問題を起こしていました。
私たちの体の動きは、とても複雑なことを一瞬で行っています。
タイミング
力の強さ
バランス
など、それらが一瞬でコントロールできるのは無意識のレベルで行っているからで、
そこに意識が介入してくると、
それらがスムーズに行えなくなり運動がバラバラになってしまいます。
運動会で行進するときに、右手と右足が一緒に上がってしまうのがそうです。
理想的な動きを行うためには、
無意識の運動の邪魔をしないということが大切です。
治療では、そこをサポートしてあげることで症状の改善を行っていきます。
そうすることで、
「前の感覚が戻ってきました!」
「球も速くなっていました!」
という言葉が聞けるようになりました。
しかし、昨日はびっくりしました!
基本的に治療の時は最初に球速はあえて聞きません。
なぜかというと
理想の感覚を取り戻すことが目的なので、球速を上げることを目的にしてしまうと、やはりフォームなどの技術面に意識がいってしまい、無意識の運動にブレーキをかけることがあるからです。
理想の感覚で投げられれば、
結果的に球速も上がります。
で、
昨日は
「前の感覚が戻ってきました!」
「球も速くなっていました!」
という事を言ってくれたので、
どれくらい出たんですか?
と聞きました。
すると。
「144キロでした!」
とのこと。
正直、そんなに速いと思わなかったのでビックリしました!
ちなみに治療前は139キロだったらしいです。
気になったので症状が出る大学生の頃のMAXは?
と聞くと。
「149キロでした!」
速いっ!!!!
想像を超える答えだったのでさすがに驚きました!
まだ完全じゃない今の状態で144キロなので、
完治してコンディションが良ければ150キロ出ると思います。
まだ20代の投手なので、
これから先が楽しみです(^^♪
来月から都市対抗野球の予選がスタートするので、
早く復帰して試合で活躍できるようサポートしていこうと思います。
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↓↓↓
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