【イップスの感覚トリック】
イップスやジストニアには「感覚トリック」というものがあります。
感覚トリックとは・・・
イップスの症状が出た時に、フォームを変えたり、道具を変えたり、動作のスピードやリズムを変えたり、何か違う刺激を体に加えることで、一時的に運動障害や感覚障害を引き起こしていた神経の誤作動が錯覚的にリセットされ、元の感覚で運動ができるようになる現象の事をいいます。
野球選手のイップスでよくあるポジションをコンバートするという方法も感覚トリックの一種なので、本質的な問題は解決していないため、元のポジションに戻ると症状が再発したり、コンバートした後に最初は良くてもしばらくして誤作動のスイッチが入ると症状が再発することもあります。
また投げ方る時の腕の位置を変えたり、腕の振り方、使い方を変える、スタンスを変えるなどで一時的投げられるうになる事がありますが、それも感覚トリックなので、その感覚になれると大元の原因が変わらない限り繰り返し症状が出てきます。
ジストニアでも痙性斜頸では顔に手を触れていると首の動きが和らいだり、書痙で反対の手で書きづらい手首や腕に触れていると書きやすくなったり、筆記具を変えると書きやすくなる、書くときの姿勢や高さを変えると書きやすくなるのも感覚トリックの一種です。
これらの現象を「感覚トリック」といいますが、トリックという名の通り、あくまで神経の誤作動を一時的に騙すかのように抑えているだけなので、本質的な改善には至りません。
その新しい感覚に脳が慣れてしまうと、本質的な問題が解決していない限り、再び同じ症状や、形を変えて違う症状が出てくることがあります。
先日、治療に来られた患者さんも、治ったと思っては再発したりを繰り返しながら20年間もイップスに苦しんでいました。
その治ったと思っていた状態が、まさにこの感覚トリックでした。
イップスの治療を受けたり、ご自身で改善を試みるときに、これらの感覚トリックを知らないと、あたかも治ったかのように錯覚してしまうことがあるので注意が必要です。
イップスの本質的な原因は、
無意識に起こる、
「脳の誤作動」
「誤作動記憶」
「心と体の関係性」
なので、そこにフォーカスをしないで感覚トリックで一時的に症状が緩和しても、どこかでいつもイップスの陰に怯えながらプレーをすることになります。
イップス治療と謳っているがフォームの改善であったり、動作を変える事でイップスを治しますというケースも多く見受けられるので、それは感覚トリックを一時的に起こしているだけの場合がありますので注意していただければと思います。
自分で色々試してもなかなかうまくいかない方や、良い時と悪い時を繰り返して悩んでいる方は、そうした事を理解した上で治療や改善に取り組んでいただければ、時間がかかる事もあるかもしれませんがいい結果が得られるはずです。
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