高校生の野球肘治療【内側側副靭帯損傷】
野球部の高校一年生の初回の治療です。
病院の診断では、
「野球肘」・「内側側副靭帯損傷」
とのこと。
肘の痛みで関節を完全に曲げることも伸ばすこともできませんでした。
痛みで日常生活にも支障がでる程の関節の運動制限があるので、もちろんボールを投げることもできません。
上の写真が治療【前】
下の写真が治療【後】
初回の治療後は痛みが軽減し肘を曲げる角度が深くなりました。
これまでの症状の経緯は、
小学6年の頃から肘が痛くなりはじめ、中学生の時に整形外科で内側側副靭帯の損傷と診断され、中学3年の冬に損傷した靭帯を移植して治す手術を受けました。
しかし、術後も痛みは変わらず現在の状態だったところ、当オフィスを見つけて来院してくれました。
先月に整形外科で術後の検査を受けましたが、骨にも靭帯にも異常はなかったそうです。
つまり、今起きている痛みの原因は靭帯の損傷によるものではありません。
治療後に可動域が広がったという事は、治療前に痛かった角度では痛みが起きないように変化が見られたという事です。
今回はアクティベータメソッドで刺激を入れて、全身の神経の働きを調整し、筋肉のアンバランスな緊張を整え、スムーズな関節運動が行えるように治療をしました。
一回の治療で100%改善することは難しいですが、明らかな変化があるので継続的に治療を行えばボールも投げられるようになると思います。
しかし、高校生の治療で難しい事は、練習を休むという事です。
部活を休む事がとても高いハードルになっていて、せっかくの治るチャンスを逃してしまう選手を過去に何人も知っています。
今回来てくれた選手は遠方からの来院でしたので、練習を休まないと治療に来ることができませんが、
練習を休むことはできないと言っていました。
継続的に治療ができれば、また投げられるようになるのにそれができないという事は、本人にとっても心苦しいと思います。
そこで、
指導者、保護者の方へのお願いです。
ケガをしている選手や、故障を隠してプレーしている選手がベストな状態でプレーできるように、治療を受けやすい環境や雰囲気をつくってあげて下さい。
気持ちや精神を鍛えるために追い込むというのも理解できます。
練習を簡単に休めるようなチームは甘い、ケガの治療を理由に練習を休むなんて甘い、という考えも理解できます。
しかし、気持ちや精神ではケガは治りません。
今回の選手のように絶対に治療が必要なケースもあります。
能力のある選手が、ケガで離脱しているよりも、ケガを早く治して復帰したほうがチームにもプラスになります。
故障を抱えた状態でパフォーマンスの低いプレーを続けるより、選手一人一人がベストな状態でプレーすることでチーム内の競争もレベルが高まり、結果的にチームは強くなります。
精神力やメンタルはとても大切なので、厳しくすることはチームを強くするためには必要な事もあります。
しかし、それだけに偏ったチーム作りや雰囲気作りはこれからどんどん時代遅れになっていきます。
心や体を厳しく追い込む一方で、ケガや体に対するケアをしっかりと行える雰囲気を作ることで、個人のパフォーマンスも上がり、個人の力が高まればチームも力も高まります。
これからの時代は、そうしたチーム作りや指導が必ず必要になってきて、そうしたことができる指導者が評価を得るようになります。
選手やご自身のためにも、厳しさを求める一方で、しっかりとケガの治療や体のケアができる環境や雰囲気を整えてあげてください。
よろしくお願いいたします。
カイロプラクティックオフィスアイダ
会田成臣
【ケガで悩んでこのページを見ているいるあなたへ】
肘が痛ければ肘が悪い。
肩が痛ければ肩が悪い。
腰が痛ければ腰が悪い。
まだそうした考えが一般的で、病院ではまずレントゲンやMRIなどの画像検査を行います。
今回の選手のように、その検査で靭帯や骨に異常があれば、それを元に戻すために手術という治療の選択が出てきます。
しかし、痛みの原因に対する考え方は一つではありませんし、画像検査で見つかった異常が痛みの原因とは限りません。
そこを見誤ってしまうと、治る症状も治らないで貴重な時間を何も出来ないで過ごしてしまうことになります
このページを見ているあなたには、そうした思いは絶対にしてほしくありません。
もし、今ケガや痛みや思うように動けない症状があって悩んでいたら、一つの見方だけでなく色々な角度から原因を見つける方法もあるという事を知っておいてください。
その中で、本当の原因がわかりそれに合った治療を受ければ症状も改善に向かっていきます。
その一つの見方として、当オフィスのような考えや治療法も選択肢に入れてみてください。
あなたがまた思い通りに動ける日が来ることを願っています。
カイロプラクティックオフィスアイダ
会田成臣
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