【大工さんの腰痛(ぎっくり腰)治療】
今回の症例は、腰痛の大工さんです。
定期的にメンテナンスにいらっしゃっている大工さんから急な電話で、「仕事中に腰が痛くなって動けなくなってしまったので診てほしい」とのことでした。
早速来てもらい診てみると、腰に強い筋肉の張りと痛みがあり、立っていても腰がまっすぐに伸びない状態でした。
何をしていて痛くなったのかを聞くと、
「座っていて立ち上がろうとした時に痛みがあり、その後少し動いていたら痛みが強くなり仕事にならなくなってしまった」
とのことでした。
【治療】
カイロプラクティックというとズレている骨をボキッと矯正するイメージを持っている方が多いと思いますが、カイロプラクティック本来の目的は骨の歪みを元に戻すことではなく、問題を起こしている神経の働きを正常な状態に切り替える治療です。
骨の歪み=痛み・コリ
というような情報がとても多いので、勘違いしてしまいがちです。
専門家でも、【骨の歪み=痛み・コリ】という認識をされている方が多いと思いますが、実はそれは本質的な原因ではありません。
病院や治療院でそういった説明を受けると、
「そうなのかー」と納得してしまい、あたかも骨の歪みやズレが神経を圧迫して痛みが出ているかのような錯覚を起こしがちですが、
痛みとズレや歪みなどの構造的な問題はイコールではない事が最新の研究やデータからわかっています。
詳しくはこちらをご覧ください。
↓↓↓
【腰痛ホントの原因】
今回の患者さんの痛みの原因も骨のズレや変形によるものではなく、神経の誤作動が起こした筋肉の過剰な緊張でしたので、誤作動を起こしている神経の働きを正しく整える治療を行いました。
神経の働きを整える治療法はアクティベータメソッドというこちらの治療です。
アクティベータ器という特殊な振動器で、誤作動を起こしている神経の働きを調整するため、軽い振動刺激を身体に加え、体全体の神経と筋肉の緊張のバランスを整えます。
↓↓↓
そして、今回の治療のポイントは。
座った状態から、ただ立ち上がっただけなのに痛みが起きたというところです。
病院やよくある治療院では、
「座った状態から急に立ち上がったせいで、ぎっくり腰になったんでしょう」
という事を言われることが多いようですが、
もし急に立ち上がる動作が痛みの原因ならば、同じ動作をするたびに同じ症状が出るはずです。
しかし、実際はいつも繰り返している動作でいつもは何ともないのです。
つまり、本当の原因は・・・
急に立ち上がったことではなく、何らかの理由で座っている状態からすでに筋肉の緊張がピークになっていたということです。
そして、その緊張状態から立ち上がるという動作による筋肉への刺激がきっかけとなり、痛みが起きたと考えられます。
当オフィスでは、その何らかの理由で座っていた状態で起きていた緊張の原因を探っていきます。
それがわからないと、緊張のスイッチが入りっぱなしになってしまい、一時的に痛みが引いてもまた刺激が加われば痛みが再発する可能性が高いからです。
ぎっくり腰はクセになる、繰り返す、と言われますが理由はそこにあります。
クセになるわけではなく、痛みが一時的に引いただけで治ったと勘違いしてしまうと、痛みは引いても緊張のスイッチが入りっぱなしなので、それが切り替わらないとまた刺激が加わり痛みを繰り返してしまいます。
つまり、クセではなく原因が治っていないだけなのです。
当オフィスでは、その緊張のスイッチを入れている何らかの原因を探っていきます。
その原因に深く関わっているのが心理的なストレスや感情の問題です。
肉体的には何も変わらなくても、心理的なストレスや感情の変化が交感神経の働きを過剰にすると、自分でも気づかない筋肉の過剰な緊張が起きることがあります。
その過剰な緊張状態が続いている時に、肉体的なストレスが加わるとぎっくり腰のような痛みが起こるのです。
当オフィスでは、「心身条件反射療法」という治療法を使って、交感神経の過剰な働きに影響しているストレスを探して治療を行います。
心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)の詳しい説明はこちらからどうぞ。
↓↓↓
心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)
検査をしていくと、その時一緒にいた方に気を使っていたことが無意識のレベルで筋肉の緊張に影響していました。
そこでそのストレスと体を適応させるように治療行うと、筋肉の緊張もなくなり、痛みや違和感なく真っ直ぐに立てるようになりました。
急な腰の痛みや慢性的な腰痛でも、その背後には肉体面だけの問題だけでなく心理的な問題も影響している事が多くあります。
その部分をケアできると治癒力も高まり痛みの期間も短くなりますので、単にマッサージや骨をボキッと鳴らす肉体面だけの治療だけでなく、心やストレスに対する治療法も選択肢に加えて頂けるとあたなの腰痛を治すきっかけになると思います。
アクセスマップ
縮尺が大きいとピンの位置がズレることがあります。
地図を拡大してから正確な場所をご確認ください。