「40代男性・腰痛(ぎっくり腰)-2」

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腰痛の治療で来院されている40代の男性の患者さん。

初回の治療はこちら→「40代男性・腰痛(ぎっくり腰)-1」


その後数回の治療で、日常生活ではほとんど痛みは感じくなくなるまで回復しました。

しかし、仕事中の重いものを持ち上げる動作をした時に症状が出るようです。


患者さん曰く、「長年の疲れで骨が変形してクセが付いちゃってるんだよね。」
とのこと。

ですが、症状は以前からあったわけではなく出始めたのはここ最近です。

それも日常生活ではほとんど痛みがなく、仕事で重いものを持ち上げた時にだけ症状が出るわけですから、骨の変形と痛みは切り離して考えてもらうよう説明をし、今回からPCRTでの治療も導入していくことにしました。


仕事中の痛みが出る動作をイメージしてもらうと神経系に異常が起きて身体に緊張反応が出ます。

どんな動作なのか質問をすると、オリンピックでやっていた重量挙げのような動作とのこと。

そこから身体に影響しているストレスを特定していくと、仕事に対する感情的なストレスが幾つか影響している事がわかりました。


これを身体に影響しないように治療していくと、本人の中でも何か気づきがあったようで、
女子の選手があんな重いものを持ち上げているのに、自分とは何が違うのかということでした。


何が違うんですかね?と質問しながら検査をしてしていくと。
「やりがい」・「目標」・「プラス」というキーワードが見つかりました。


症状の出ている動作が、何か自分にとってプラスになっている事はありますか?という質問に対して、
最初は「ないですね」という答えでしたが、詳しく質問をしながら身体の反応を診ていくと、

重量挙げの選手は、練習で繰り返し重い物を持ち上げることがメダルや自分の目標に繋がっているのに対して、
自分は重い物を持つ事は仕事だからやりたくないけど仕方ないという感じ方がありました。


嫌々やっている動作と、自分にプラスになると思いながらやる動作では、同じ動作をしていても身体の働きに差が出てきます。

今やっていることが将来の自分にプラスになっているかどうかで、その人の身体へ与える影響が変化するということです。


この患者さんの場合は、近い将来では今の経験が自分のプラスになっていると考えることが難しかったので、
最終的に今の経験が自分にどう影響するか、という感じ方に変えることで緊張反応がなくなりました。


後日、仕事中に感じていた痛みにも変化が出てきて改善がみられているとのことで、継続してPCRTで治療を行っています。


スポーツ選手は目標に到達するために、自分を成長させるという意識で肉体的にも精神的にもあえて厳しいストレスを自分に加えていますが、
私たちは普段の仕事や日常でのストレスを、同じような意識で捉えている事は少ないようです。


しかし、その感じ方の違いが身体に影響を与える場合があるわけですから、せっかく同じストレスを受けるのならば、本来望んでいない仕事やストレスでもそれが将来的に自分にとってプラスになっているという感じ方を見つけてあげた方が健康的な気がします。


個人の感じ方なので人それぞれあると思いますが、今回は「やりがい」・「目標」・「プラス」というキーワードで感じ方の差が身体に影響しているということがわかりました。

なんとなくわかっているようでも、なかなかそういう意識でストレスと付き合うのは難しいですが、これも自分を高める訓練だと思って前向きに取り組もうと思いました。

自分にも当てはまることですから痛いところを突かれた感じです。





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