【腰痛の原因は本当に骨盤のズレやゆがみ?】

【腰痛の原因は本当に骨盤のゆがみ?】



ひどい腰痛で3~4年間も悩んでいるという、
20代の女性から相談のメールをいただきました。




[check]痛くて横向き以外では寝られない

[check]洗顔で前かがみになるとうめき声を上げるほど痛い

[check]腰が痛いのが当たり前で、腰が痛くないというのはどういう状態かわからない

[check]整形外科に行っても、骨に異常はないと言われた

[check]整体も色々と試したが、すぐにまたつらくなる

[check]整体では、骨盤が開いている等の説明を受けた

[check]湿布と痛み止めでごまかしながら仕事を続けている

[check]職場に行って仕事をする間は、ピーク時より痛みが少ないように感じる




というような状態で、とても痛みがつらく仕事や日常生活にも支障が出て悩んでいらっしゃいます。


早速来週に予約が取れたので診させていただきますが、今までの経過で気になる事がいくつかあります。


[check]整形外科に行っても、骨に異常はないと言われた


[check]整体では、骨盤が開いている等の説明を受けた


[check]職場に行って仕事をする間は、ピーク時より痛みが少ないように感じる


といった事です。


レントゲンで骨には異常がないので、痛みの原因は骨折などの構造的な問題ではないのは間違いないと考えられますが、整体では「骨盤が開いている」と言う説明を受けたとのことです。


[check]骨盤が開いている


[check]骨盤がゆがんでいる、ズレている


と言ったことを良く耳にすると思いますが、
骨盤が開くとなぜ腰が痛くなるのでしょうか?

実は、「ゆがみやズレ」は痛みの原因ではないことが最近の研究ではわかっています。


2012年12月末、日本整形外科学会と日本腰痛学会は腰痛の発症や慢性化の原因の8割に心理的・社会的なストレスが影響しており、レントゲンやMIRなどの画像検査などでも原因が特定できないものが多くを占めると発表しました。





そのことが新聞各種、テレビ、インターネット、などの各メディアでも取り上げられました。



下の表を見てください。

Bigos SJ.et al:Clin Orthop,1992)  作成TMS-Japan 長谷川 淳史
(Bigos SJ.et al:Clin Orthop,1992)  作成TMS-Japan 長谷川 淳史)

1992年にアメリカで行われた研究です。


203人の健康な人と207人の急性腰痛の人、200人の慢性腰痛(6ヶ月以上の腰痛)の人の腰椎の変形や変性を医師2人がレントゲン検査で調べた結果です。


その数字に大きな差がないことがわかります。


健康な人でも痛みのある人でも、骨の変形や変性の状態は同じであり、痛みのない人にも同じ割合で骨の変形が見られたということです。



つまり、骨盤が開いている事や、ゆがみやズレがあるから腰が痛いわけではありません。


骨盤が開いたり、ゆがみやズレが起こることはありますが、なぜそうなってしまったのか聞いたことはありますか?


「姿勢が悪いから骨盤が歪む」


と良く言われますが。


骨がひとりでに動くわけはないですので、姿勢が悪いと体にどのような変化が起きて骨が変形するのかを正しく知っておく必要があります。


それを知らないで原因と治療が合ってなければ、治るはずの症状も治らなくなってしまいます



メールをいただいた女性の腰痛も整形外科や整体の治療を受けていても良くならないという事は、原因と治療が合っていない可能性があります。


骨盤や痛みのある場所だけはなく、体全体と心を含めたその方自身を診る必要があると思いますので、来週の来院の際は詳しく検査をして改善のお手伝いができればと思います。





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