【学校に行くと腹痛が起こる症状の治療】

学校に行くと腹痛が起こる症状の治療

今回は「学校に行くとお腹が痛くなる」という中学生の症例です。


症状

患者さんは中学2年生の男の子です。


症状は腹痛と下痢で、強い痛みが出て学校生活が送れないほどです。


一年半前くらいから腹痛が始まり、始めの頃は時々痛くなる程度でしたが、徐々にその回数が増えてきて、痛みがひどい時は学校に行けなかったり、行っても痛くて耐えられず早退しなければいけないほどでした。


初回来院時の一週間程前から学校に行くと毎日激しい腹痛が起こり、お母さんが迎えに行く日が毎日続いていました。


症状は午前中に起こることが多く、学校に行くと強い痛みが起こり早退する日が毎日続いていたので、ここ数日は学校を休んでいました。


検査・原因

最初に内科を受診して胃腸炎という診断を受けました。

しかし、服用された薬を飲んでも症状が変わらず。

心配になって大学病院でレントゲン、血液検査、エコー、アレルギー検査など詳しく精密検査を行いましたが、腹痛を起こす原因が特定されず症状も変わらず続いたそうです。


病院で詳しい検査をしても病理的な原因は見つからず異常なしでしたが、症状は変わらないので困っていたところ、当院をインターネットで見つけ受診されました。


ここまでの情報だと、学校に行くことが嫌でストレスになりそれが腹痛に影響している。


と、思いがちですが。

本人は学校も好きなので行きたいと思っているし、部活もやりたいので休みたくないと思っているのです。


しかし、学校に行く時にだけ症状が出ます。


学校に行くと言っても、学校が休みで部活だけの時は痛みが出ません。


学校に行くと痛くなるという、症状の起きる場面や状況が明らかに特定されているということは、胃や腸そのものが悪いわけではないですし、ウイルスや細菌などによる病理的な問題ではありません。


つまり、脳や自律神経系の働きの問題が一時的に胃や腸の働きに影響し、痛みが起きていることには間違いはありませんので、そこにフォーカスして検査を行う事にしました。





今回のように普段は何でもないのに特定の場面や状況で症状が出る場合。

臓器そのものの問題でも、細菌やウイルスなどによる病理的な問題でもなく、その状況で潜在意識が感じている無意識の感情が脳の誤作動に影響していることがあります。



脳の誤作動は自律神経の働きを乱し、その結果。


自律神経によってコントロールを受けている、胃や腸といった消化器系の働きが異常を起こし症状を引き起こします。

やがてそれが続くと、誤作動自体を脳が学習することでパターン化し、繰り返し同じ場面や環境で症状が発症するようになります。


心身条件反射療法で痛みに繋がっている隠れたストレスを特定し、体に誤作動が起こらないよう治療を行いました。

心身条件反射療法の詳しい説明はこちらからどうぞ。
↓↓↓
心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)

治療

今回のケースは症状の出る状況がはっきりしていたので、初回から心身条件反射療法で検査と治療を行いました。

1回目の治療

初回は全身の自律神経のバランスも乱れていたので、まず最初にアクティベータメソッドで全身のバランスを整えました。

アクティベータメソッドの詳しい説明はこちらからどうぞ。
↓↓↓
アクティベータメソッド



その後、腹痛に影響しているストレスや、その背後に隠れている感情を見つけるために検査していくと、家族の言葉に身体が反応するパターンが隠れていたので、それを心身条件反射療法で体に影響が出ないように調整しました。

2回目の治療

2回目の治療はその4日後に行いました。


初回の治療後の変化を聞くと、昨日と今日は朝痛みが出たけど学校に行けたとのことでした。


それまでの1週間は学校にも行けなかったので明らかな変化があり、やはり脳・神経系の誤作動の問題が影響していると感じました。


学校には行けるようになりましたが、まだ朝の痛みがあったのでその痛みに影響しているパターンを検査してみると、学校生活での「意欲」という感情が影響していました。


ストレスと聞くと「不安」や「怒り」などのネガティブな感情や感じ方をイメージしますが、脳はネガティブな感情やポジティブな感情など、感情の良い悪いに影響を受けるのではなく、喜怒哀楽という複雑で様々な感情のバランスが崩れた時に影響を受けることがわかってきていますので、「意欲」や「楽しさ」というようなポジティブな感情でもそれが過剰になり全体のバランスを崩すと体に影響を与えることが臨床上わかっています。


今回の朝の痛みの背景にも、そんな感情のバランスの乱れが影響していましたので、それを身体に影響しないように治療を行い、次回は1週間後に診せてもらうことになりました。

3回目の治療

3回目の来院時にはほとんど痛みが出なくなり、70パーセント改善しているという自覚でした。


残りの30パーセントは国語の授業中に痛みがあったとのこと。


そこで国語の授業中に痛みが出た残りのパターンを調べていくと、国語の授業での「信念」という感情のパターンで反応していたので、それを影響しないよう治療しました。

4回目の治療

1週間後の4回目の来院時に聞くと、国語の授業でも大丈夫になったとのことでした。


今週は動けない程ではなかったけど体育の時間に軽く痛みがあったそうなので、それも影響していた感情と感じ方を、影響しないよう切り替えて治療しました。

5回目の治療

それから1週間後の5回目の治療時は体育の時間も大丈夫だったとのこと。


今週は期末テストがありその途中で一度軽い痛みがある程度だったので、そのパターンも切り替えました。

6回目の治療

翌週の6回目の治療の時は痛みが一度も出ることはなくなりました。


その後も症状が戻ることはなかったので、現在は経過観察をしながら、野球の投球時の肩の痛みもあるとのことだったのでお腹の様子を見ながら肩の治療に移行しました。

考察

今回の症状は腹痛でしたが、それは「学校に行く」という決まった状況で起こるものでした。


しかし、学校が嫌いなわけではなく、むしろ本人は行きたいと思っているのになぜか学校に行くと症状が出るのです。


ある特定の決まった状況で起こる症状の本質的な原因は、細菌やウイルスが関係している病理的な問題ではなく、胃や腸などの消化器系をコントロールしている、脳・神経系の働きの一時的な誤作動によるものです。


そして、その症状に繋がる脳・神経系の誤作動の背景には、普段は本人もあまり自覚していない、無意識での感情の変化や感じ方の問題が影響していました。


一般的にはストレス性の腹痛という問題で片づけられてしまうと思いますが、実はストレスと言っても学校生活に何か問題があって「学校が嫌」「行きたくない」というようなネガティブな感情が原因しているだけではなく、「意欲」や「信念」というようなポジティブな感情が影響していることもあります。


それは感情の良い悪いではなく、脳(心)がストレスと感じて身体に影響しているアンバランスな感情が隠れているという事です。


しかし、その感情は普段は表に出ないで無意識の中に隠れている事が多いので、今回はそれを心身条件反射療法によって見つけ身体に影響しないように治療しました。


もちろん学校生活での体験や家庭での問題から、ネガティブな感情が症状に影響しているケースもありますが、それも同じように治療することができます。


なによりも重要なことは、本人が症状を治して学校に行きたいという前に進む気持ちです。


今回のような順調な経過の背景には、本人の明確なゴール設定とそこに向かう意思が自己治癒力を高めてくれた結果だと感じます。


私たち治療者ができることはあくまでも患者さんのサポートですので、今後も一人でも多くの方が理想に迎えるお手伝いをしていきたいと思います。


【学校に行くと腹痛が起こる症状】
で悩まれているあなたへ

病院で検査をしても異常なし。
とりあえず薬をもらって飲んでいるけど症状は変わらない。

そうなると周りからは「気持ちの問題」、「気のせい」、「根性がないから」・・・なんて見られ方をして傷ついている方は実はたくさんいます。


しかし、あなたが痛いと嘘をついているわけでもなければ、病院の検査が間違っているわけでもありません。
本当にいくら身体を調べても原因は見つからないのです。


それは身体だけを見ているからです。


私たち人間は心(脳)と身体がバランスよく働くことによって正しく動いてくれます。


現代医学は身体という構造的な異常を見つけることに関しては素晴らしい技術があります。


でも私たちは機械ではないので、そこに心(脳)の働きも関係しています。
心(脳)の働きは目には見えないので、構造を見る検査では問題を診つけることはできません。


学校に行くとお腹が痛くなるのは構造的な異常や病理的な問題ではなく、無意識の感情や感じ方が脳や自律神経の誤作動を起こし、それが消化器系の働きに影響しているからです。


当オフィスでは、その目に見えない誤作動に繋がる問題を診つけ、理想の生活を送るためのお手伝いをしています。


もしあなたが、「学校に行きたいのに行けない」「やりたいことがあるのに症状が出てできない」という悩みを持っていたら、あなたの力になれるかもしれませんので一度お気軽にご相談ください。


このページを読んだことがきっかけで、あなたの未来が明るく変わることができたら、私もとても嬉しく思います。

カイロプラクティックオフィスアイダ

会田成臣








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