坂戸市の整体カイロプラクティックオフィスアイダのホームページです。 イップス、書痙、ジストニア、パニック障害、ストレス、自律神経障害など

【野球投球イップス治療】内野手(30代社会人)

【野球投球イップス治療】内野手(30代社会人)

投球イップス

以前にも投球イップスの症例はありましたが、今回は現役の選手の症例です。



[check]【野球イップスの治療例】社会人・外野手(20代)

[check]【野球の投球イップス(職業性ジストニア)治療ー1】

[check]【中学生のイップス(職業性ジストニア)治療】

[check]【野球のイップス治療例】

[check]【テニスイップスの治療】(30代男性)




前回も紹介しましたが、イップスが起こるメカニズムはこちらです。

↓↓↓

私たちの身体の運動はどの動作においても、その動作に関わる筋肉が収縮する(縮む)とそれに拮抗する(反対の)筋肉は伸長する(伸びる)という働きがあります。


例えば、力こぶを作る時に肘を曲げる運動では、上腕二頭筋(力こぶ)の筋肉が収縮して、反対側の拮抗筋である上腕三頭筋が伸ばされることになります。


この働きによって関節はスムーズな運動をしていますが、この筋肉が両方とも緊張を起こし収縮したらどうなるでしょう?


関節をスムーズに曲げることができなくなり、それまでのなめらかな運動を行うことができなくなります。


これが「共縮」という現象です。


イップスは、この共縮により関節周辺の筋肉の緊張にアンバランスな状態が起こることで、スムーズな関節運動ができなくなり、今まで無意識でも自然にできていた動作が行えなくなるという症状です。


そして、この筋緊張による共縮現象には、脳・神経系の誤作動が影響しています。


その脳・神経系の誤作動には、潜在的なストレスや学習記憶、過去のトラウマなどの心理的な問題が影響しているということがわかってきました。



例えば・・・

投球イップスの場合。


ボールを投げたことによって、失敗や何かマイナスの経験をする。

すると、脳がボールを投げる動作で失敗した経験やその時の感情を記憶し無意識に過剰な緊張をするようになる。

過剰な緊張というストレスにより脳が誤作動を起こし、脳から筋肉に的確な指令が送られなくなり、筋肉がうまく働くことができず共縮を起こす。

その結果、スムーズな運動が行えなくなり投げられたボールはすっぽ抜けたり、指からボールが離れなくなる。

それを抑えようと意識的にコントロールしようとすると、無意識の運動にブレーキがかかり更に上手く運動が行えなくなり、投球に対するマイナスの学習が強化される。


という流れで症状を繰り返します。


この流れを改善する為に当オフィスの治療では、脳・神経系の誤作動に影響している潜在的なストレスや学習記憶、過去のトラウマなどの心理的な問題を見つけ、それらが身体に影響しないよう治療することで症状の改善を行っています。



それでは症例報告です。

【患者】

30代前半(男性)
内野手(主にサード、セカンド)
現在は社会人のチームに所属しキャプテンを務める。

【症状・経緯】

投球イップスの症状は高校2年生の時からで、練習中のボール回しの時に初めて症状がでた。
それ以来、投球が不安定な状態が現在まで続く。


症状は、投球動作に入りテークバックで肘と肩を上げようとするとロックがかかったようになり、肘が前に出てこない為そのまま前に押し出すような投げ方になってしまう(砲丸投げのように押し出す)とのことで、キャッチボールの時からそのような症状が起こるとのこと。


上から投げようとするとロックがかかるので、試合などで送球するときは肘を下げてサイドスローのような感じで下から投げるようにしていた。

肘を下げるとロックがかかりにくいので、肘が前に出てきて投げられるとのこと、しかし無理なフォームの為か肩関節周辺の筋肉の緊張が強く可動域も低下し痛みも出ている状態。


その他に、現在は野球に行くと足が動かない感覚になり、実際に動いてみても固まって動かなくなるとのこと。
特にポジションに着いた時に強く感じる。


一般症状としては腰痛と右肩痛、右肩に可動域制限がみられる。


当オフィスの来院以前にも都内のイップス専門の治療院で5回ほど治療を受けるも、自宅から遠い事やあまり変化が見られなかったとのことで、現在治療は中止しているとのこと。


チームメイトは症状の事をわかってくれているが、キャプテンをしているため試合や練習などで自分が思うようなプレーができないことに強いストレスを感じている様子で、様々な感情を抱えている様子が伺えた。


このままストレスを抱えた状態で悩んで野球をしていて、野球を嫌いになってしまうのが嫌という言葉がとても印象に残った。

【初回~2回目の治療】

初回来院時は腰痛や肩痛などの症状もあったため、まず肉体面の問題から全体的に検査を行った。


特に腰部の回旋筋郡と右の下肢、右の肩関節の筋緊張による可動域制限が強かったので、アクティベータメソッドで肉体面のバランスを整える治療から行った。


イップスは筋肉や関節そのものの問題ではなく、それを動かす脳・神経系の働きに誤作動が起こることで命令が正確に伝わらなくなり、結果的に筋肉の緊張が起こり動作の不具合が起こる症状なので、その脳・神経系の働きを調整するため、誤作動に影響している心理的な問題を心身条件反射療法で検査・治療を行った。


心身条件反射療法の詳しい説明はこちらからどうぞ。

http://aida-chiro.com/index.php?go=sdfPgG


まずは実際に投球モーションをイメージしてもらいながら、どの動作で脳・神経系の誤作動が起こるかを心身条件反射療法で検査していくと。


・投球動作前にボールを握っている場面
・モーションに入って肘を挙げる動作
・そこから肘を前に出す動作
・リリースの瞬間
・フォロースルーの動作


と、ほぼすべての投球動作で誤作動による筋緊張が起こっていた。


初回と2回目の治療では、これらそれぞれの動作で起こる脳・神経系の誤作動を一つ一つ身体に影響しないよう切り替えるよう治療を行った。


またポジションに着くと身体が重くなり足が動かなくなる症状に対しても、同様に治療を行った。

3回目の治療

3回目の来院時に状態を聞くと症状に変化があったようで、サードで試合に出場したが5度の守備機会があり、1つはボテボテの当りで内野安打だったが、残りの4度はアウトが取れたとの報告を受けた。


「久しぶりに野球をしていて楽しいと感じた」という言葉が聞けて、その言葉を聞いて私もとても嬉しく感じた。


3回目の治療ではまだ肘を挙げる動作に対して誤作動の反応があったので、そこを詳しく検査してみると。


・以前は上から投げられていたので、上から投げなくてはいけない。
・狭殺プレーなどの細かいプレーの時に横からだとモーションが大きくなるので、スナップスローをしないといけない。
・そのためには上から投げる必要がある。


という信念体系(ルール)が自分の中に存在していて、それが誤作動に繋がっていることがわかった。


このことに関して質問をしながら検査をしていくと。


悪送球しないように上から投げることに意識がフォーカスしすぎていて、何のために投げるのかということが見えなくなっていた。


具体的には、最終的にランナーをアウトにするためにボールを投げるわけだが、それが目的ではなく、無意識的に悪送球をしないように投げるということが目的かのような感じ方をしていて、ランナーをアウトにするために送球をしていることが見えなくなっていた。


質問をしながら体の緊張反応を検査していくと、ご自身でもそのことに気づかれた様子で、これらの体に影響しているルールを柔軟にしてもらうと誤作動の反応も消えた。


また、ポジションに着いた時に足が動かなくなる場面も繰り返し反応があったので、詳しく検査していくと。


聴覚情報 → 後輩の声


ということに反応があった。

さらに詳しく検査していくと。


「元気出そうぜ」
「指示出していきましょう」


という言葉に反応していた。

これらの言葉に対して脳・神経系の誤作動が起こって筋肉の過緊張が起きたため、身体が動かないという症状が出ていたわけだがこれには、


・自分が元気がないからそう言われているのかも
・支持を出していないからそう言われているのかも


という感じ方が潜在意識に隠れていた。


これもその言葉を聞いても身体に影響しないように切り替えると緊張反応も消えた。


3回目の治療はここまでで終わりとなったが、ここまでの経過をみると順調に体の感覚に変化が出てきて、症状や野球に対する感じ方の変化や、心にも余裕が生まれてきたように感じる。


今回、何よりも嬉しかったことは、


「久しぶりに野球をしていて楽しいと感じた」


という言葉が聞けたことで、私自身もイップスの治療は治すのが目的ではなく、楽しく野球をやることが最終的な目的であるということに改めて気づきを得ることができた。


やはりこういう事は自分自身では気付きにくいものなので、治療者も患者さんから多くの気づきを得て成長していくということを考えると、こういった言葉はとても貴重でありがたいものだと感じる。


お互いに気づきを得ながら成長していくというのが、治療者と患者さんとの理想的な関係であることを再認識させていただくことができました。




その他のイップス治療の症例はこちらこらどうぞ。
↓↓↓
[check]【野球の投球イップス(職業性ジストニア)治療ー1】

[check]【中学生のイップス(職業性ジストニア)治療】


【イップス治療の検索をされてこちらのページをご覧のあなたへ】

私も子どもの頃からずっと野球をやっているのでわかりますが、まだまだ世間でのイップスという症状への認知度は低く、「気持ちの問題」「練習不足」「メンタルが弱いから」「気合が足りない」などの言葉で片づけられてしまうことが多くあります。


しかし、イップスは脳と神経の働きに誤作動が起きている事が問題ですので、それを練習や、気合でどうにかしようとしても心と身体がバラバラになり悪循環になってしまうだけで、改善は遠くなってしまいます。


コントロールが悪いのとイップスは全く別の問題です。
コントロールが悪いのは練習で治りますし、イップスは適切な治療をすれば治る症状です。


このページをご覧になった一人でも多くの方が、今の悩みから解放されまた楽しく全力で野球ができることを願っています。


そのためのきっかけになればと思い、当オフィスでの症例を報告させていただいていますので、何か気になる事や質問などありましたらお気軽にご相談ください。


あなたがまた再び好きな野球を楽しくできるようお役に立てれば嬉しいです。

カイロプラクティックオフィスアイダ

会田成臣



症状・治療法など気になることは、
こちらの無料メール相談からお気軽にどうぞ!

↓↓↓

ご予約はこちら!

カイロプラクティックオフィスアイダ

コメント


認証コード3130

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by HAIK 7.2.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional