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【中学生のイップス(職業性ジストニア)治療】

【中学生のイップス(職業性ジストニア)治療】

投球イップス

イップスはなんで起こるの?

私たちの身体の運動はどの動作においても、その動作に関わる筋肉が収縮する(縮む)とそれに拮抗する(反対の)筋肉は伸長する(伸びる)という働きがあります。


例えば、力こぶを作る時に肘を曲げる動作では、上腕二頭筋(力こぶ)の筋肉が収縮して、反対側の拮抗筋である上腕三頭筋が伸ばされることになります。


この働きによって関節はスムーズな運動をしていますが、この筋肉が両方とも緊張を起こし同時に収縮したらどうなるでしょう?


関節をスムーズに曲げることができなくなり、それまでのなめらかな運動を行うことができなくなります。


これが「共縮」という現象です。


イップスは、この共縮により関節周辺の筋肉がアンバランスな緊張を起こすことで、スムーズな関節運動ができなくなり、今まで無意識でも自然にできていた動作が行えなくなるという症状です。


そして、この筋緊張による共縮現象には、脳・神経系の働きの誤作動が影響しています。


その脳・神経系の誤作動には、潜在的なストレスや学習記憶、過去のトラウマなどの心理的な問題が影響しているということがわかってきました。


投球イップスでは



例えば・・・

ボールを投げたことによって、失敗や何かマイナスの経験をする。(暴投、悪送球など)

すると、脳がボールを投げる動作で失敗したという経験やその時に感じた

「また暴投するかもしれない」
「また暴投したらどうしよう」
「チームに迷惑をかけたらどうしよう」
「ミスを見られると恥ずかしい」
「しっかり投げないといけない」
「自分のせいで迷惑をかけてはいけない」

という感情や感じ方を学習記憶し、そのマイナスの学習記憶(心理的ストレス)が脳・神経系の働きに誤作動を起こす。

マイナスの学習記憶(心理的ストレス)により脳が誤作動を起こし、脳から筋肉に的確な指令が送られなくなり、筋肉がうまく働くことができず共縮を起こす。

その結果、無意識のスムーズな運動が行えなくなり、肘や肩、手首などの関節が固くなり、そこから投げられたボールはすっぽ抜けたり、指からボールが離れなくなる。

それを抑えるため意識的にコントロールしようとすると、無意識の運動にブレーキがかかり更に上手く運動が行えなくなり、投球に対するマイナスの学習が強化される。

という流れで症状を繰り返しイップスの状態に陥ります。


この流れを改善する為に当オフィスの治療では、脳・神経系の誤作動に影響している潜在的なストレスや学習記憶、過去のトラウマなどの心理的な問題を見つけ、脳神経系の誤作動を調整しそれらが身体に影響しないよう治療することでイップスの改善を行っています。


今回の患者さんは中学2年生です。


患者

中学2年生の男子。
小学生から野球を始めて現在はボーイズリーグで硬式のチームに所属。
ポジションは以前はピッチャーもやっていたが、症状の影響で現在はショート。

症状

イップスの症状が出始めたのは1年8ヶ月程前で、テークバックの時に腕(肘)が上がらないという症状。

腕が上がらないため、強い球を投げることができずに塁間よりも手前の近い距離でも届かなく力のない球で、コントロールも不安定な状態。


最初は腕が上がっていないという自覚はなかったが、コーチにそのフォームの事を指摘されてからひどくなり始めた。


その症状が出るのはキャッチボールや投球練習の時など、静止した状態からモーションを起こして投げる時に起こる。

ノックの時のように体を動かしながら動作の中で投げる時はテークバックを大きく取らずに投げるので普通に投げることができるとのこと。
(勢いをつけた状態で野手投げなら投げられる)


投球イップスというと、暴投などのミスをした経験がトラウマになり、それ以降ボールが投げられなくなったりコントロールが付かなくなるという状態をイメージしますが、今回のケースではトラウマになるような失敗の経験がきっかけではなく、本人も気付かないうちにそのような状態が起きていました。


また症状もコントロールの問題よりも、腕が上がらないためテークバックが取れずに強い球が投げられないという症状です。


コントロールが定まらずに暴投をしてしまうイップスは、近い距離が投げられなくて距離が離れると投げられるという傾向がありますが、今回は距離が離れる程ボールが投げられなくなるというタイプのイップスです。


投球イップスと言っても、そのきっかけや症状には様々なパターンやタイプがあります。

治療

イップスは筋肉や関節そのものの問題ではなく、それを動かす脳・神経系の働きに誤作動が起こることで命令が正確に伝わらなくなり、結果的に筋肉の緊張が起こり動作の不具合が起こる症状なので、その脳・神経系の働きを調整するため、誤作動に影響している問題を心身条件反射療法で検査・治療を行った。


心身条件反射療法の詳しい説明はこちらからどうぞ。

http://aida-chiro.com/index.php?go=sdfPgG

1回目の治療

初回は関節の可動域や、筋肉の働きのチェックなど肉体面も全体的に検査し、アクティベータメソッドでこれらのアンバランスを修正した。


そして、心身条件反射療法にてイップスが起こる場面で検査を行うとやはり脳の誤作動が起こっていた。


具体的には、モーションに入る前のボールを握って相手の前に立っている段階で既に誤作動のスイッチが入っていた。


その次に実際に肘を上げる動作で検査を行うとこれも反応が起こる。
その動作の誤作動には「肘を上げなければいけない」という「信念」という思い込みが関わっていた。


これを誤作動がのスイッチが入らないように切り替えて初回の治療は終了した。

2回目の治療

前回の肘を上げる動作を確認するとまだ誤作動の反応が起こるのでそれに影響を与えている問題を詳しく検査していくと。


「近くの距離で暴投をしてはいけない」
というコーチの言葉に反応していた。


この言葉に影響を受けている原因には、「近くで暴投すると周りに下手だと思われる」という心理的な背景が隠れていた。


その他に、「手が体の後ろに入っている」というコーチからの言葉や、「あそこに投げなければいけない」という自分自身の声でも反応が出ていたので、これらによる誤作動を切り替えた。

3~6回目の治療

前回の治療後にキャッチボールをしてもらった感じを聞くと、近い距離での感じが変わってきたという。


それでもまだ塁間まで離れると肘が上がらなくなってしまうとのことなので、前回同様に誤作動に影響している背景を検査していくと・・・


力の入らない感覚の誤った脳の学習や、「強い球を投げるには腕を勢いよく振らないといけない」、「手が体の後ろに入っている」、「肘が伸びている」、「スムーズに腕を広げる」、自分やコーチからの言葉でも緊張反応が起こっていたので、これも治療を行った。

7~8回目の治療

症状を確認してもらうと、「塁間で普通に投げられるようになった。」
との言葉を聞くことができた。


さらにその先の距離で検査をすると、
「距離が遠くなると腕を強く振らないといけない」という事や、「1回症状が出るとまた繰り返すんじゃないか」という心理的な緊張が影響していたので、これも誤作動が起こらないよう切り替えた。

9回目の治療

塁間よりさらに距離を伸ばしても症状がでることはなくなり、周りからみてもフォームもスムーズになったとのことだった。


脳神経系の誤作動は修正されているので、これからは「投げられた」という成功体験を積み重ねることで自信を深めていけるといいと思います。

考察

今回のイップスはトラウマになるような失敗を経験したわけではないのに、ボールが投げられなくなるという症状でした。


今回のイップスにおける脳・神経系の誤作動のきっかけに、「指導者(コーチや親)の言葉」というものが隠れていました。


指導者は選手のパフォーマンスを向上させるために指導をしているわけですが、それによって今回の症状のようにパフォーマンスの低下が起こるということも知っておく必要があります。


イップスは、真面目な選手ほど起こしやすい傾向があります。


真面目な選手ほど指導者の言葉をそのまま全て受け入れ、その通りに実行しようとするからです。

しかし、時にそれは自分自身の持っている本来の感覚を見失うことにもつながります。


指導者や選手の性格や体格が一人一人違うように、感覚も一人一人違います。
同じことを指導していてもその表現の仕方や受け取り方は、人によって異なる場合があるということです。


例えば、私の感じる「ちょっと」とあなたの感じる「ちょっと」が違うように、指導者が思っている感覚と選手が思っている感覚が違うとそこにズレが起きるということです。


このズレが選手の感覚に影響するとフォームが乱れたり、それを気にしすぎて無意識の運動に意識が介入しイップスなどの症状を起こすことがあります。


これを防ぐためには、指導者と選手のコミニケーションが必要です。

指導者は自分の指導がどのように伝わって、どう理解されているかをしっかりとコミニケーションを取りながら確認し、選手の感覚を理解してあげることが大切です。


また選手も指導を受けながらも、自分自身の感覚を大切にすることが必要です。


真面目な性格の選手ほど指導者の言葉をそのまま受け止める傾向があるので、指導を受けつつも自分自身の感覚を信じる柔軟性が持てることが理想的です。


そのような関係性の中で、練習を行う事でより高いパフォーマンスを獲得することができます。


まだ、中学生2年生ですのでこれから体力的にも技術的にもどんどん成長していけますし、真面目でとても向上心の高い選手なのでこれからも頑張ってほしいと思います。
僕も応援しています。




その他のイップス治療の症例はこちらこらどうぞ。
↓↓↓
[check]【野球の投球イップス(職業性ジストニア)治療ー1】

[check]【野球投球イップス治療】内野手(30代社会人)…1



【イップス治療の検索をされてこちらのページをご覧のあなたへ】

私も子どもの頃からずっと野球をやっているのでわかりますが、まだまだ世間でのイップスという症状への認知度は低く、「気持ちの問題」「練習不足」「メンタルが弱いから」「気合が足りない」などの言葉で片づけられてしまうことが多くあります。


しかし、イップスは脳と神経の働きに誤作動が起きている事が問題ですので、それを練習や、気合でどうにかしようとしても心と身体がバラバラになり悪循環になってしまうだけで、改善は遠くなってしまいます。


コントロールが悪いのとイップスは全く別の問題です。
コントロールが悪いのは練習で治りますし、イップスは適切な治療をすれば治る症状です。


このページをご覧になった一人でも多くの方が、今の悩みから解放されまた楽しく全力で野球ができることを願っています。


そのためのきっかけになればと思い、当オフィスでの症例を報告させていただいていますので、何か気になる事や質問などありましたらお気軽にご相談ください。


あなたがまた再び好きな野球を楽しくできるよう、お役にたてれば嬉しく思います。

カイロプラクティックオフィスアイダ

会田成臣




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