「ストレスで脳が勘違い!? 不眠の新原因とは」

今回のテーマは、5人に1人が悩んでいると言われている不眠について。さまざまな原因がある不眠だが、近年では脳の中にある「扁桃体(へんとうたい)」という部分の異常が新たな原因として浮上。なぜ、扁桃体が異常をきたすと眠りが浅くなるのか、なぜ異常な状態になるのか。その理由を探る。

■「危険が迫る」と扁桃体が勘違い 原因はストレス 

 大脳基底核と呼ばれる脳の深い部分にある扁桃体は、“脳の番犬”と呼ばれる場所。
嫌なものや危険なものを見るとその刺激を感知。交感神経を活性化させて血圧や心拍数を上げるなどし、“危険から逃げる”ための準備を整えている。

本来は危険を察知した時にだけ働く扁桃体だが、不眠の人の場合、ストレスなどにより扁桃体が敏感な状態になり、ちょっとした物音などささいな刺激でも敏感に反応し、交感神経が活発になってしまっているという。

 また、敏感になった扁桃体は、パニック障害を引き起こす可能性もあることが最近の研究で分かってきた。睡眠中は脳の活動が低下するため日中に比べると脳内の二酸化炭素が増加するが、この状態を「危険が迫っている」と扁桃体が勘違いしてしまい、動悸や過呼吸を引き起こすのだ。
現在、国内のパニック発作の患者数は100万人、一生の内に何らかの形でパニック発作を起こす人は約1000万人といわれている。

■ストレスを軽減 前向きに考える“クセ”をつけよう

 「パニック発作を起こしてしまうのは、傾向として日頃から“ネガティブに考える人”が多いように見受けられる」と語るのは岐阜大学大学院精神病理学分野の塩入俊樹教授。
些細な事でもストレスと感じてしまい、身体が反応してしまうためだ。扁桃体の暴走を防ぐために重要なのは「自分の物事の受け止め方がネガティブかどうかしっかり自覚すること」(塩入教授)だという。

 物事の受け止め方は長年培った「考え方のクセ」なので、まずはポジティブな考え方をするよう意識しよう。それには自分がストレスを感じた「出来事」「その時の気持ち」「その後どういう考え方をしたのか」そして「別の考え方(ポジティブに考える)」を用紙に記録する「コラム法」を活用しよう。

 「ストレスを感じている時はひとつの考え方に縛られがち。違う見方はできないかと1度立ち止まってみることが大事です」と塩入教授。秋の夜長に快適な睡眠をとるためにも、ストレスを軽減させリラックスして過ごすことを心がけよう。

ORICON STYLE より


脳にある扁桃体がストレスによって過敏になり、交感神経にスイッチを入れてしまい不眠や動悸、過呼吸などのパニック障害を起こすというものです。

ちょうど先日、寝る時に動悸がして眠れないという患者さんがいらっしゃいましたが、身体の中で起こっている反応は上記のものと同じだと考えられます。

大学病院に行きMRIなどの検査を受けたが特に脳に異常は見られなく、精神科でカウンセリングも受けていたが症状が変わらず、症状に繋がるようなストレスがあり「心と体のバランスが合っていない感じがする」と、当オフィスに来院されました。

心身条件反射療法で検査をすると、たしかにそのストレスで交感神経にスイッチが入る事がわかります。
患者さんは症状があるのに原因がわからないことに、とても不安を感じるので、目に見えない神経の働きに誤作動があったということがわかったというだけでも、安心された様子でした。

記事の中では、物事の受け止め方は長年培った「考え方のクセ」なので、まずはポジティブな考え方をするよう意識しよう。

とありますが、心身条件反射療法は心と身体の不調和によって起こる神経学的、エネルギー学的な誤作動を正常に切り替える治療法なので、無理にポジティブな考え方をする必要はなく、自分がどんな考え方のクセがあるのかを認識するだけでも良いのです。

性格や考え方のクセはその人のものなので、その考え方には何か意味があるかもしれないし、その背景にはその人にしか感じない大切なものが隠れているのかもしれません。

それを他人や自分が意識的に無理に変えようとしても、無意識や潜在意識が抵抗してなかなか上手く変えることはできませんし、考え方や価値観を変えること自体がストレスになる場合もあるかもしれません。

心と身体の問題による脳・神経系の誤作動は様々な症状に影響を与えています。

心と身体がしっくりこないと感じる方は一度治療を受けてみることをおススメします。
普段自分では気づかないことがあるかもしれませんし、心身のバランスが取れるきっかけになるかもしれません。

まずは難しく考えず、気軽な気持ちで受けてみるといいと思います。

心身条件反射療法(ニューロパターンセラピー)って?



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